数十年前から日本で進行している社会現象のひとつに高齢化があります。医療の進歩や生活水準の向上などにより平均寿命が延びたことも要因となり、介護の必要な人はどんどん増えています。

もし自分の家族に介護が必要となった時、自宅で介護をするのか施設に預けるかというのは大きな問題です。自宅で家族介護を続ける場合、本人にとっては生活環境を変えることなく住み慣れた家で過ごすことができるのは大きなメリットです。

生活環境の変化は、大きなストレスとなる場合があります。時には心身に悪影響を与えてしまう場合もあります。

しかし、介護は長期間続くものです。家族介護を選択した場合、身体の介助、病院への付き添い、夜間のトイレ介助などは、家族にとっては大きな負担となる場合もあります。

介護度の重い人では、医療的な処置が必要になることも珍しくありません。そんな生活が24時間365日続けば、身体も心も休まらず疲れてしまい、イライラしてしまうこともあるでしょう。

家族介護の負担軽減のためにも、利用できるサービスは上手く活用していくことが必要です。家族で様々な問題を抱え込まずに、まずは役所や地域包括センターなどに相談するのも有効です。

日中だけ預かってもらえるデイサービスや、短期間の宿泊で利用できるショートステイなど様々な方法を提案してくれるはずです。介護を長く続けていくには、介護を受ける本人も介護を担う家族も安心して長く続けていける環境づくりが大切です。